
花壇で、入り口(門扉)近くに植えてある、
ちょっと古株のバラ『ストロベリーアイス』。
濃い葉色とのコントラストが目を引く、なかなかの美人ですが、
すこぶる強健で よく育ち、花つきもよくて頼もしいバラです。
私が門扉からの いわゆるアプローチ部分にこのバラを植えたのは、
横張り性の株で がっしりと丈夫で、
別名の ボーダーローズ(Bordure Rose)が示している通り、
『境界』を作るのに適しているからだと気づいたからです。
おかげさまで、
冬剪定の後の休眠期を除けば、
夏の暑さにも冬の寒さにもくじけずに咲き続けてくれて、
世話をしているはずの私のほうが 励まされています。
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一般的なマンションの植栽とは違って、
当マンションの“花壇”は 歩道に平行にあるのではなく、
(よく分からないでしょうが…)
外から 花壇の裏側も見えるのです。
通常であれば、どこからでも見られて咲かせ甲斐があるはずですが、
普通ではない、つまり悪意・邪心のある輩(ヤカラ)も世の中には存在するので、
外向きに咲いてしまう脇枝の花は
気づいたらすぐにカットします。
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以前、
私が満開の花壇の内側にしゃがみこんで手入れをしている時、
繁ったバラの隙間から見えたのは、
外側から真っすぐに歩み寄ってくる女性。
まさに 腰をかがめてバラに手を伸ばそうとしたその瞬間、
私と目が合いました。
女性は帽子をずり下げて逃げ去りました。
3年ほど前には、
早朝にハサミ持参でバラを切りに来た高齢の男性が防犯カメラに写っていて、
それなりの届け出をしたこともあるのですが、
ヘンな逆ギレをされてマンション全体が迷惑をこうむることになっては怖いので、
“防止対策”のみ、注力しています。
もっと古い話では、
勝手に中まで入り込んだ女性が、
クンクンとバラの匂いを嗅ぎまわっていたこともあるのですが、
素晴らしいことに、
このストロベリーアイスは 私の持っているバラの中で唯一、香りが微弱です。
「してやったり!」
と思いましたよ。(ホントはもっと下品な言い方をしたいところですが…)
とにもかくにも、
カットした脇枝は今、安心してテーブルで咲いています。