
日頃から、『無糖』茹で小豆の美容健康効果を信奉している私ですが、
砂糖を忌み嫌っているわけではありません。
それどころか、
「砂糖って 甘いだけではありません。
保湿や保存の効力も凄いし、
きれいで美味しそうな艶が出ます」
と書いたこともあり(2025/3/16)、
普段のいろいろな調理に、便利に使っています。
今回は、
砂糖の効力に改めて感じ入ったので、
自分の脳内整理もかねて、ちょっと書いてみます。
◆2週間ほど前、
季節の梅を使ってシロップ等を仕込んだのですが、
その際に余った氷砂糖を使って、お手軽なリンゴのシロップも少し作りました。
リンゴは梅よりも簡単に1週間で出来たので、
濾してシロップは冷蔵保存、果肉はジャムのように煮ました。
試しに、シロップを少し使って牛乳とシェイクすると、
(ブレンダーボトルで氷と一緒に振っただけですが)
卵黄など使っていなくても少しコクのある “ミルクセーキ” っぽい感じに。
ちゃんとリンゴの風味のある1杯を、夫は気に入ったようでした。
その次の日、小分け保存のご飯を使い切ろうとして カレーを作ったのですが、
思いついて、リンゴのシロップを少し加えてみたら
意外に好印象!
甘みだけでなく、香辛料多めのカレーのクセのある感じをまろやかにまとめてくれて、
でも、「リンゴとハチミツ」みたいな出しゃばった感がなく、
ちょっと上品な仕上がりになりました。
シメシメ♪
カレーを食べてから気づいた(分かった)ので、写真は無いですけど…w
◆昨日、作り置き用の唐揚げを作った際に、
少し期待しながら、下味をつける時にリンゴのシロップを少し加えてみました。
そうしたら、
揚げている最中にも分かるのですが、
肉がフンワリ柔らかいのです。
もちろん、冷めても柔らかさは保たれていました。
以前も、下味に少量の砂糖を加えるワザは使っていましたが、
しみこみやすいシロップは効力が強いようです。
◆きょうは、いつもの万能オーツ麦ペーストの使い残りを処理するため、
米粉などを加えて簡単なマフィン(甘くないランチ用)を作ったのですが、
甘さを感じない程度にリンゴのシロップを加えてみると、
バターや卵黄を加えなくても出来て、
色づき(メイラード反応)も得られました。
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砂糖の特性の大きな魅力は、
水を吸い込んで保持するチカラ(親水性・保水性)と
水を移動させる浸透圧ですね。
肉に入り込んだ砂糖の分子が 肉のタンパク質を柔らかくしてくれるし、
果物の水分を砂糖が抱え込めばトロミが出るし、
砂糖がデンプンの水分と結びついて、焼き菓子や餅菓子をしっとりさせてくれます。
甘いお菓子やジュースを推奨しているわけではなくて、
使い方次第で
作って楽しく、食べて美味しい、と感じています。
いろいろ試してみるつもりです。