改良を重ねて私なりに手応えを得たオーツ麦ベイクド系パンとは別の路線で、
今回は、
素朴なピタパンに関する ちょっとしたマトメです。

・‥…━…基本の知識&常識としては…━…‥・
ピタパンとは、
小麦粉や水、オリーヴオイルなどで作った発酵生地を平たく円形にし
高温で一気に焼くことによって膨らませたパン。
半分に切るとポケット状になるので pocket bread とも呼ばれ、
具剤を詰めてサンドウィッチにすることが多い。……のですが・・・・
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高カロリーな材料を満載したリッチなパンではなく、
素材の味を噛みしめることのできるリーンな(=簡素な)パンが好きで
しかも、
素朴の極みみたいなオーツ麦で作っている私は、
小麦粉もイーストも使わないという “制約” に苦労する反面、
工夫する楽しみも見出してきました。
古代エジプト発祥ともいわれるピタパンの素朴さが好きですが、
いろいろに進化してピッツァの原型にもなったそうですし、
似ているけど、発酵させずに焼くタイプでは
ナンやブリトーやタコ(タコス)などもあり、
好きなようにアレンジしてもよいだろうと思っています。
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【応用自在の万能料理用ペースト(粉砕オーツ麦使用) 】
ここで重要なのは、ベーグル等のベイクド系パンとは違って、
これがパンのためだけの生地ではない、ということです。
普段、ハンバーグやハッシュドチキンやミルフィーユカツレツ等を作る際に
粉砕オーツ麦を使ったペーストのような生地を繋ぎに使うのですが、
その基本が素朴で応用が利くので、
←左列の、フライパンで簡単に作るピタパンの生地に活かせると気づきました。
その“応用”のあれこれ

*小麦粉を使わずに豆腐クリームとペーストで作っているのに
トロミとコクが出るクリーム煮。
*エリンギとシメジで作るそぼろ煮は 他のカボチャ等のそぼろ煮とは違って、
肉とペーストを合わせておいたものを後から入れてキノコの旨味を吸い込ませます。
*唐揚げは下味をつけながらペーストを絡ませておき、オトナ好みの食感に。
*卵焼きにも豆腐少々とペーストを加えてシットリさせつつフンワリと。
三つ葉を入れて白出汁で。
*オーツ麦ピタパンでも焼くのと同時に切れ込みが入っているようにしたかったから 裏ワザで。
しかも、ピタパンをトルティーヤみたいに薄くパリッと焼いてみた。
余った生地は、ガーリーなハートのドーナッツに。
リーンな生地だし吸油が少ないので大丈夫。 |