今回は、私が贔屓にしているネット上の
悉皆屋さんに宛てて本日書いた手紙を、
画像だけブログ用(ネーム入り)に差し替えて転載します。
【注】悉皆(しっかい)とは「みなことごとく」という意味で、
着物の洗い張り・仕立て直し・寸法直し・シミ抜き等のケア全般を請け負う
⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒
着物工房◯◯◯様
いつもお世話になり、有り難うございます。
悉皆のプロに対して、余計なお節介であろう事は承知しておりますが、
大手の着物リサイクル店であっても、
この帯に関して知識が無いという現実がありますので、
念のために、説明文を添付させていただきますことをお許し下さい。
下の画像の、右側2本の名古屋帯(1本は開き仕立て)が、今回の依頼品です。
左側3本は半幅帯で、赤系の1本だけが母の遺品でした。
母が亡くなってから早4年、遺してくれた着物や帯のケアで、
貴社には大変お世話になりました。

実は、この赤い帯を見た時、とても気に入ったのですが、
名称はもちろん、素材や産地も、取り扱い方も全く分からず、困っていました。
ようやくネットで探し当てたのが、
米沢の機屋『紬さがの』さんで織られているポリノジックという繊維の名前でした。
取扱店が少ない中、探し当てた店で、
母の遺品と色違いの半幅帯(新品)を2本買いました。
ポリノジック帯は、
経糸が木材パルプの
ポリノジック、
緯糸が
綿70%+
絹30%という組成になっており、
ポリノジックは再生繊維のレーヨン同様なので、
店舗によっては、化繊帯と表示されています。
そうなると、あたかも家庭でケアできるように思われてしまいますが、
母の愛用品を見ると、若干、横幅が縮んでおり、
やはり素人がヘタにイジルのは賢明ではないと感じております。
多分、正絹と同様なケアが必要なのでしょう。
この紬さがのの帯は、一部の着物好きの方たちから大変人気があります。
街着としてどんな着物でも合わせやすいし、非常に締めやすく緩みにくいし、
品よく仕上がるからです。
しかし、
私が「やはり名古屋帯も欲しい!」と思って探し始めた頃には既に出回らなくなっており、
長いこと、ネットのリサイクル店で新着順の検索を日課として・・・・、
ついに見つけました!
ヨゴレは見当たりませんが、リサイクル品ですので、ケアをお願い致します。
⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒
着物が好きで小粋に着こなしていた母が愛用していた帯を、
私もいたく気に入ったこと、
探しあぐねても諦めきれずに、待ち望んでいた出会いがようやく訪れて、
ついに昨日、手に入れることが出来た喜び!
昨夜の空は、明るい都心ではありますが、
私の好きなオリオンが、チカチカ・キラキラと嬉しそうに瞬いておりました。
カテゴリ【衣裳部屋の美意識】