“危険な暑さ”と気象予報士が警告するまでになった、酷い暑さの中、
あろうことか、諸般の事情により、和箪笥の移動を決行しました。
この作業がどれほどの常識外れか、
すぐにお察しいただける方ばかりではないように思うので、
初歩的なことで恐縮ですが、ちょっとだけご説明を……。
まず、当然のことながら、
“和箪笥”ですから、ぎっしり詰まっているのは“和服”、つまり、着物と帯です。
素材は、“正絹”と言いまして、つまり、シルクです。
シルクは、湿気を嫌います。
高温多湿の夏に和箪笥を開けて取り出すなんて、愚行です。
シルクは、非常に細い繊維ですが、
着物1枚作るのに使う布(反物)は 12m もあり、
着物がたくさん詰まった状態の和箪笥は、とんでもない重さになっています。
それでも、
本日決行、と予定していましたので、
“衣裳部屋”を冷房して温度と湿度を下げ、
休憩のたびにつまめるような軽食と飲み物を用意しておいて、
気合と共にスタートしました。
昔、家具を選ぶときに、
私は、
中の棚が見えないような扉付きのデザインが良いと言いましたので、
一見すると、
和箪笥も、並んでいるお揃いの洋箪笥と同じように見えます。
でも、和箪笥は、洋箪笥よりも横幅があるのです。
(なんだか、こういう言い方は古臭いのですが、
和箪笥と言ったなら、もう一方は洋箪笥でしょ、ということで…)
着物を二つ折りにしてタトウ紙に納めて仕舞うので、
和箪笥の横幅は一応の規定があるのです。
和箪笥そのものが、なんだか偉そうにしているように見えるんですよね。
使用頻度の高い洋箪笥も、ほかの家具たちも、
同じ素材なのに、どことなく小さくなっているような……。
あの大地震の時も開いたりズレたりしなかった強いマグネットの観音扉を開き、
中の重たい引き出しを1段ずつ慎重に取り出し始めました。
大きい引き出しが3段、その上の薄い引き出しが5段、
ヒィヒィ言いながら取り出して、次の作業がしやすいようにずらして重ねました。
もっと上にある小物用の棚は、中身が軽いのでそのままにして扉を閉めます。
和箪笥の容量をオーヴァーした頃に誂えた桐製の衣装箱も、箪笥の上から降ろしました。
(これも重いので踏み台からコケないように慎重に…)
体重をかけて箪笥の上部を押しながら傾けてみますと、
どうやら動かせそうなので、一安心。ここで小休止。
移動先の他の家具を一つずつ、押したり引いたりしながらずらし、
そのたびに掃除機をかけて、チマチマと作業。
一人で掛け声を掛けながら、和箪笥をジグザグに動かして予定の位置まで移動!
目処(めど=見通し)がついたところで、小休止。
引き出しを一段ずつ戻す作業は、
取り出すのよりもバランスがとりにくくて大変でしたが、
中身が偏ったりしないように慎重に納めました。
画像は、下の大きい引き出しの部分です。
貼っておいたラベルが、作業の際に少しヨレたりしましたが、
とりあえず、頑張った記念ということにします(笑)

こういうラベル(付箋)、
小さなことだけど、オススメですよ。
着物をタトウ紙に納めて重ねてしまうと、探すのに苦労しますからね、
せめて、どの引き出しに仕舞ったかが分かるようにしておけば、
特に、イヴェント用の衣裳の場合などは慌てなくて済みます。
・・・本日の余談・・・(-。-) .:*・°
“余談”、なんだか久しぶり…笑
小休止用の軽食のこと。
きょうは、朝のうちに自家製のグラノラバーとレモンバーベナのお茶を作っておき、
プロテインゼリーと共に冷やしておいて、
お腹とココロを落ち着かせながら作業しました。
グラノラバーには、最近流行りのカカオニブも多めに加えたので、
甘めに仕上がりがちなおやつも、罪悪感少なめ……かも。
カテゴリ【衣裳部屋の美意識】