2018.01.12 19:05
着物の愉しみ(前編)
この記事のカテゴリは 『衣裳部屋の美意識』 であり、
このタイトルの “愉しみ” は、個人的な趣向としてのタノシミであって、
単に楽しい・嬉しいと言っているのではなく、
確かにコダワリはあるけれども、あくまで個人的な趣味のお話ですよ~、という程度の事です。
(当サイトでは、全般的にそういったスタンスですけどね……)
お正月も成人式も(無事にではありませんでしたが)過ぎて行き、
着付師さんや美容師さんたちも一息ついておられることと思います。
近年は、ますます “着物離れ” の傾向が強まっており、
一部では、自由な新しい感覚で “キモノ” を楽しもうとする人たちも増えてはいるものの、
全般的に見れば、何やら特別なときの特別なものとして捉えられているようです。
成人式の着物(振袖)に関しても、
“一生に一度だから”などと言われていて、
私も、着物に親しみを持っている層の人たちも、
一様に、「一度きりじゃありませんよ」と、脳内でつぶやいてしまうのです。
成人式を何度もやるという話ではなく、
未婚女性の第一正装として、友人の結婚式にも、
自分の結婚式のお色直しにも、大いに活用できるのですからね。
流行に媚びない良いお品であれば、
きちんとお手入れをしておいて、次代に譲ることもできます。
帯揚げや帯留めなどの小物だけ新しくすれば、
新しい時代には容易に入手できない風格のある極上の着物として、
娘さんやお孫さんを美しく輝かせることができるでしょう。
ついつい、意気込んで語ってしまいました。
最近流行りの“着物ブロガー”ではありませんし、もちろん着物の評論家でもないのですが、
このブログ形式のノートの、“はじめに”のカテゴリに1つだけある記事にも、
introductionのペィジにも述べたとおり、
私は、小旅行なら着物で出かけてしまうくらいに、着物が好きです。
本当は、
「きょうはこんな着物を着てお出かけしました~」とか、
「こんなコーデにしてみました~」などと、
着物ブロガーさんみたいな記事を出してみたい気持ちも、少しはあるのです。
でも、
そういう記事は巷に溢れていますし、
顔出しNGの身では、安易な露出は避けなければなりません。
ハートのスタンプ等で顔を隠せば?と言われそうですが、
海老蔵様のところの幼いお姫様ではあるまいし、
却って“もったいぶった感じ”が出てしまって嫌味な気がするのです。
髪の毛だけとか、膝下だけなどの画像は出したことがありますが、
着物は全身を見せるロングドレスですから、
全身像あってこそのものだと思うので、
そうそう容易には露出するべきではありません。
着物は、ウナジなどの首元のラインや胸元のカタチ、腰つき、脚のライン等、
体のラインが本人の認識以上にクッキリと出やすいので、
全身像をよく見れば、
体つきの特徴とか、雰囲気とか、
見知った人が見れば、すぐに気づかれてしまいますよ。
顔も名前も知られる職業だったことは、重いなぁ…と、今更ながら感じております。
さてさて、
今回は、脇道から突いてみましたよ。
お気づきでしょうか。
着物が好き、と言っておきながら、
“着物の恐るべき特徴”を暴いていこうとしているのです。
そりゃまぁ、
着物を着て行けば、「綺麗♪」と言っていただけますよね。
まして、成人式の晴着で着飾ったお嬢様方なら、
若さと華やかさと賑やかさがてんこ盛りですから、
ヘアにもメイクにもビギナー特有の頑張り過ぎが鼻についたとしても、
よかったね、おめでとう!と微笑んであげたくなります。
もちろん、それ以外の年代でも、
着物を着慣れた風情の奥様方なら、
フォーマルではなく、紬でちょっとお出かけ…のシチュエーションでも、
それこそカッコイイ!と思えます。
しかし、
着物は、体のラインがクッキリと出てしまうロングドレスなのです。
洋装ではなるべく体型カヴァーのできるデザインの服を選ぶ人が気にするような、
お腹やお尻のラインは、なかなか隠せません。
帯や羽織で隠せるとお思いかもしれませんが、
着付師さんが凄ワザで補正したとしても、
帯はお腹周りを見事に強調してくれちゃいますし、
お尻から太腿にかけてのラインは、本人以外の人から見れば一目瞭然です。
そして、特に目立つのは、
着物の最重要なポイントである襟元・胸元です。
洋装でも首の短さは命取りとなりますが、
首がお肉に埋まっていたり、猫背で首が短く見えたりするのも、
着物姿の印象を下げてしまうと思うのです。
普段の洋装だけでなく、和装においても、
やはり重要なのは、
カッコイイ体造り!です。
スラリ・シャキッとした姿勢、
背中と腰に安定感を持たせることのできる筋肉、
無駄のない、軽やかで綺麗な流れの動き。
それらを、
日々の努力で身に付けましょうよ!
(カラダ造りに関しては、カテゴリ【ボディメイク/ジム】で述べています)
着物の着こなしの上手下手は、
着た回数に比例する、と言われております。
現代の女性には、いささかハードルが高いようにも思えますが、
長い人生ですから、
何を着ても似合うような体造りに励みつつ、
気負わずに着物を着られるような女性として歳を重ねていけるよう、
目標を立てては如何でしょうか。
繰り返しますが、
中身が大切です。中身がモノを言うのです。
着物が好きになることは喜ばしいことですが、
歳を重ねたら着物しか着られない体型になるのではなく、
何でも小粋に着こなせる、強くて美しい体を目指しましょう!
カテゴリ【衣裳部屋の美意識】
このタイトルの “愉しみ” は、個人的な趣向としてのタノシミであって、
単に楽しい・嬉しいと言っているのではなく、
確かにコダワリはあるけれども、あくまで個人的な趣味のお話ですよ~、という程度の事です。
(当サイトでは、全般的にそういったスタンスですけどね……)
お正月も成人式も(無事にではありませんでしたが)過ぎて行き、
着付師さんや美容師さんたちも一息ついておられることと思います。
近年は、ますます “着物離れ” の傾向が強まっており、
一部では、自由な新しい感覚で “キモノ” を楽しもうとする人たちも増えてはいるものの、
全般的に見れば、何やら特別なときの特別なものとして捉えられているようです。
成人式の着物(振袖)に関しても、
“一生に一度だから”などと言われていて、
私も、着物に親しみを持っている層の人たちも、
一様に、「一度きりじゃありませんよ」と、脳内でつぶやいてしまうのです。
成人式を何度もやるという話ではなく、
未婚女性の第一正装として、友人の結婚式にも、
自分の結婚式のお色直しにも、大いに活用できるのですからね。
流行に媚びない良いお品であれば、
きちんとお手入れをしておいて、次代に譲ることもできます。
帯揚げや帯留めなどの小物だけ新しくすれば、
新しい時代には容易に入手できない風格のある極上の着物として、
娘さんやお孫さんを美しく輝かせることができるでしょう。
ついつい、意気込んで語ってしまいました。
最近流行りの“着物ブロガー”ではありませんし、もちろん着物の評論家でもないのですが、
このブログ形式のノートの、“はじめに”のカテゴリに1つだけある記事にも、
introductionのペィジにも述べたとおり、
私は、小旅行なら着物で出かけてしまうくらいに、着物が好きです。
本当は、
「きょうはこんな着物を着てお出かけしました~」とか、
「こんなコーデにしてみました~」などと、
着物ブロガーさんみたいな記事を出してみたい気持ちも、少しはあるのです。
でも、
そういう記事は巷に溢れていますし、
顔出しNGの身では、安易な露出は避けなければなりません。
ハートのスタンプ等で顔を隠せば?と言われそうですが、
海老蔵様のところの幼いお姫様ではあるまいし、
却って“もったいぶった感じ”が出てしまって嫌味な気がするのです。
髪の毛だけとか、膝下だけなどの画像は出したことがありますが、
着物は全身を見せるロングドレスですから、
全身像あってこそのものだと思うので、
そうそう容易には露出するべきではありません。
着物は、ウナジなどの首元のラインや胸元のカタチ、腰つき、脚のライン等、
体のラインが本人の認識以上にクッキリと出やすいので、
全身像をよく見れば、
体つきの特徴とか、雰囲気とか、
見知った人が見れば、すぐに気づかれてしまいますよ。
顔も名前も知られる職業だったことは、重いなぁ…と、今更ながら感じております。
さてさて、
今回は、脇道から突いてみましたよ。
お気づきでしょうか。
着物が好き、と言っておきながら、
“着物の恐るべき特徴”を暴いていこうとしているのです。
そりゃまぁ、
着物を着て行けば、「綺麗♪」と言っていただけますよね。
まして、成人式の晴着で着飾ったお嬢様方なら、
若さと華やかさと賑やかさがてんこ盛りですから、
ヘアにもメイクにもビギナー特有の頑張り過ぎが鼻についたとしても、
よかったね、おめでとう!と微笑んであげたくなります。
もちろん、それ以外の年代でも、
着物を着慣れた風情の奥様方なら、
フォーマルではなく、紬でちょっとお出かけ…のシチュエーションでも、
それこそカッコイイ!と思えます。
しかし、
着物は、体のラインがクッキリと出てしまうロングドレスなのです。
洋装ではなるべく体型カヴァーのできるデザインの服を選ぶ人が気にするような、
お腹やお尻のラインは、なかなか隠せません。
帯や羽織で隠せるとお思いかもしれませんが、
着付師さんが凄ワザで補正したとしても、
帯はお腹周りを見事に強調してくれちゃいますし、
お尻から太腿にかけてのラインは、本人以外の人から見れば一目瞭然です。
そして、特に目立つのは、
着物の最重要なポイントである襟元・胸元です。
洋装でも首の短さは命取りとなりますが、
首がお肉に埋まっていたり、猫背で首が短く見えたりするのも、
着物姿の印象を下げてしまうと思うのです。
普段の洋装だけでなく、和装においても、
やはり重要なのは、
カッコイイ体造り!です。
スラリ・シャキッとした姿勢、
背中と腰に安定感を持たせることのできる筋肉、
無駄のない、軽やかで綺麗な流れの動き。
それらを、
日々の努力で身に付けましょうよ!
(カラダ造りに関しては、カテゴリ【ボディメイク/ジム】で述べています)
着物の着こなしの上手下手は、
着た回数に比例する、と言われております。
現代の女性には、いささかハードルが高いようにも思えますが、
長い人生ですから、
何を着ても似合うような体造りに励みつつ、
気負わずに着物を着られるような女性として歳を重ねていけるよう、
目標を立てては如何でしょうか。
繰り返しますが、
中身が大切です。中身がモノを言うのです。
着物が好きになることは喜ばしいことですが、
歳を重ねたら着物しか着られない体型になるのではなく、
何でも小粋に着こなせる、強くて美しい体を目指しましょう!
カテゴリ【衣裳部屋の美意識】
2017.11.13 17:06
ポリノジック帯について
今回は、私が贔屓にしているネット上の悉皆屋さんに宛てて本日書いた手紙を、
画像だけブログ用(ネーム入り)に差し替えて転載します。
【注】悉皆(しっかい)とは「みなことごとく」という意味で、
着物の洗い張り・仕立て直し・寸法直し・シミ抜き等のケア全般を請け負う
⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒
着物工房◯◯◯様
いつもお世話になり、有り難うございます。
悉皆のプロに対して、余計なお節介であろう事は承知しておりますが、
大手の着物リサイクル店であっても、
この帯に関して知識が無いという現実がありますので、
念のために、説明文を添付させていただきますことをお許し下さい。
下の画像の、右側2本の名古屋帯(1本は開き仕立て)が、今回の依頼品です。
左側3本は半幅帯で、赤系の1本だけが母の遺品でした。
母が亡くなってから早4年、遺してくれた着物や帯のケアで、
貴社には大変お世話になりました。

実は、この赤い帯を見た時、とても気に入ったのですが、
名称はもちろん、素材や産地も、取り扱い方も全く分からず、困っていました。
ようやくネットで探し当てたのが、
米沢の機屋『紬さがの』さんで織られているポリノジックという繊維の名前でした。
取扱店が少ない中、探し当てた店で、
母の遺品と色違いの半幅帯(新品)を2本買いました。
ポリノジック帯は、
経糸が木材パルプのポリノジック、
緯糸が綿70%+絹30%
という組成になっており、
ポリノジックは再生繊維のレーヨン同様なので、
店舗によっては、化繊帯と表示されています。
そうなると、あたかも家庭でケアできるように思われてしまいますが、
母の愛用品を見ると、若干、横幅が縮んでおり、
やはり素人がヘタにイジルのは賢明ではないと感じております。
多分、正絹と同様なケアが必要なのでしょう。
この紬さがのの帯は、一部の着物好きの方たちから大変人気があります。
街着としてどんな着物でも合わせやすいし、非常に締めやすく緩みにくいし、
品よく仕上がるからです。
しかし、
私が「やはり名古屋帯も欲しい!」と思って探し始めた頃には既に出回らなくなっており、
長いこと、ネットのリサイクル店で新着順の検索を日課として・・・・、
ついに見つけました!
ヨゴレは見当たりませんが、リサイクル品ですので、ケアをお願い致します。
⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒
着物が好きで小粋に着こなしていた母が愛用していた帯を、
私もいたく気に入ったこと、
探しあぐねても諦めきれずに、待ち望んでいた出会いがようやく訪れて、
ついに昨日、手に入れることが出来た喜び!
昨夜の空は、明るい都心ではありますが、
私の好きなオリオンが、チカチカ・キラキラと嬉しそうに瞬いておりました。
カテゴリ【衣裳部屋の美意識】
画像だけブログ用(ネーム入り)に差し替えて転載します。
【注】悉皆(しっかい)とは「みなことごとく」という意味で、
着物の洗い張り・仕立て直し・寸法直し・シミ抜き等のケア全般を請け負う
⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒
着物工房◯◯◯様
いつもお世話になり、有り難うございます。
悉皆のプロに対して、余計なお節介であろう事は承知しておりますが、
大手の着物リサイクル店であっても、
この帯に関して知識が無いという現実がありますので、
念のために、説明文を添付させていただきますことをお許し下さい。
下の画像の、右側2本の名古屋帯(1本は開き仕立て)が、今回の依頼品です。
左側3本は半幅帯で、赤系の1本だけが母の遺品でした。
母が亡くなってから早4年、遺してくれた着物や帯のケアで、
貴社には大変お世話になりました。

実は、この赤い帯を見た時、とても気に入ったのですが、
名称はもちろん、素材や産地も、取り扱い方も全く分からず、困っていました。
ようやくネットで探し当てたのが、
米沢の機屋『紬さがの』さんで織られているポリノジックという繊維の名前でした。
取扱店が少ない中、探し当てた店で、
母の遺品と色違いの半幅帯(新品)を2本買いました。
ポリノジック帯は、
経糸が木材パルプのポリノジック、
緯糸が綿70%+絹30%
という組成になっており、
ポリノジックは再生繊維のレーヨン同様なので、
店舗によっては、化繊帯と表示されています。
そうなると、あたかも家庭でケアできるように思われてしまいますが、
母の愛用品を見ると、若干、横幅が縮んでおり、
やはり素人がヘタにイジルのは賢明ではないと感じております。
多分、正絹と同様なケアが必要なのでしょう。
この紬さがのの帯は、一部の着物好きの方たちから大変人気があります。
街着としてどんな着物でも合わせやすいし、非常に締めやすく緩みにくいし、
品よく仕上がるからです。
しかし、
私が「やはり名古屋帯も欲しい!」と思って探し始めた頃には既に出回らなくなっており、
長いこと、ネットのリサイクル店で新着順の検索を日課として・・・・、
ついに見つけました!
ヨゴレは見当たりませんが、リサイクル品ですので、ケアをお願い致します。
⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒ ⌒⌒⌒
着物が好きで小粋に着こなしていた母が愛用していた帯を、
私もいたく気に入ったこと、
探しあぐねても諦めきれずに、待ち望んでいた出会いがようやく訪れて、
ついに昨日、手に入れることが出来た喜び!
昨夜の空は、明るい都心ではありますが、
私の好きなオリオンが、チカチカ・キラキラと嬉しそうに瞬いておりました。
カテゴリ【衣裳部屋の美意識】

