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2019.06.03 20:38

もっと優しいハーブ抽出はPG(プロパンジオール)で

生薬(薬草として浸け込むハーブ)を浸け込んで、
手作りローションを作る“初めの一歩”だった、ハンガリーウォーター。
始めた当時は、
ウォッカやホワイトリカーを使うのが一般的でした。
その後、
日本人のシットリした肌に合うように、と考えて、
化粧品成分として多用されているBGブチレングリコール)を使い、
此処での記事にも書いていました。

【ハンガリーウォーターはBG抽出をオススメしたい理由】(2017.05.31)

しかし、
普段からシンプルで無害なスキンケアを心掛けていても、
春先など、特に肌トラブルの多い季節には、
目元や口元などの弱点が荒れやすくなって困っていたのです。

そこで、
私の求める薬効を持ったハーブを使ってみると同時に、
抽出法も、BGではなく、
もっと優しい、植物性のPGに変えてみることにしました。

PGプロパンジオール)とは、
トウモロコシの糖を発酵させて得られる高純度な天然由来スキンケア原料です。

安全性が高く、オーガニック認証『EcoCertR』認証を取得しており、
優れた保湿性を持ちながら、
グリセリンよりも BG(ブチレングリコール)よりも、もっと優しく、
サラリとしてベタつきの少ない無色透明の液体です。

そして、
ローション等として肌につけるだけでなく、
毛髪製品に使用することで、毛髪の水分量を上昇させるので、
スキンケア製品の他、メイク製品、ヘアケア製品等に有用であるとのことです。


このPGを
ハーブエキスの抽出基材として使えば、
なんだか、楽しくなりそうではありませんか!



使用した生薬(薬草として浸け込むハーブ)は、
一般的なドライハーブ(乾燥させた草)ではなく、
小さな石ころみたいな塊の、“樹脂”です。

樹脂というのは、
木が傷つけられた時に、樹皮の層から出る成分が空気に触れて固まるもので、
木が自らを守るため、
傷口を塞ぐチカラ(← 収れん作用)、
細菌やバクテリアを防ぐチカラ(← 抗菌作用)のある樹液を出すのです。

樹脂って、
頼もしいですね。

その小さな石ころみたいな塊の樹脂ですが、
今回は、
ミルラ没薬;モツヤク)です。

ムクロジ目カンラン科コンミフォラ属(ミルラノキ属)から採れる、
赤褐色の樹脂で、
特徴は収れん性と抗菌・消炎性

ご存知の方も少なくないとは思いますが、
新約聖書では、キリスト誕生の際に、東方の三賢者が、
黄金と共に、ミルラと、
同じカンラン科のフランキンセンス(乳香)とを贈り物として捧げたとされ、
これが現在のクリスマスプレゼントの起源なのだそうです。
(誰ですか? 黄金が一番欲しい…なんて言ってるのは…)

また、さらに昔、
ミルラは、古代エジプトにおいて宗教的な儀式の場でよく用いられ、
毎日正午の太陽崇拝の儀式の際にミルラを焚いていたそうですし、
ミイラ作りには防腐剤として使用され、
それがミイラの語源と言われています。
蜂蜜やコリアンダーと混ぜて軟膏が作られたり、
化粧品の原料としても用いられたそうです。

ミルラは、
ハンガリーウォーターに使うローズマリーのような爽やかな芳香ではありません。
オリエンタルな甘みと苦みの合わさったような、
なんとなく懐かしみのある漢方薬のような、
深い落ち着きと集中力”を感じられる香りだと私は思います。

ミルラ単独ではウキウキするような香りではないのに、
他とブレンドすると、相手を活かし、長もちさせてくれる優れものだそうで、
特に相性が良いのは、
東方の三賢者の選択にあったように、フランキンセンス乳香)です。
メディア露出もあり、人気が高いので、
いつものショップで一緒に買うことはできませんでした。
別に仕入れたので、
そちらは、後ほど……。

そうそう、
樹脂は、2週間ほど浸け込んで抽出する方法以外にも、
お湯に溶かして、“浸出液”として利用することが出来ます。
温めた精製水によく混ぜる、待つ、よく混ぜる、待つ、
冷めたら温め直して繰り返す……と、チョッピリ手間はかかりますが、
届いたその日のうちに使えます。
いつものショップでは、
ローズウォーターを加えるレシピが出ていて、
シンプルでも効果的なローションが出来そうです。

私は、“浸出液”を少量作って濾し、
使っているローション(無香料)に混ぜてみました。
ほんのり甘味と苦みの、漢方薬っぽい香り、
私は結構なじめる気がします。
そして、肌が落ち着くのをすぐに感じましたよ!
PGに仕込んだほうの出来上がりが楽しみです。



【6/6 追記】
記事を書いた後に、
別ルートから仕入れてみたフランキンセンスが届いたので、
抽出中のミルラに“追加投入”してしまいました。
話題のフランキンセンスですが、あくまでも脇役としての起用なので、
横着と言われても 気にしないことにします。



追加投入してから3日経っていますが、既にミルクティーのような色に…。
フランキンセンスは乳香とも呼ばれますからね、
単独で使えば白色の液になるはず。

淡い黄色だったフランキンセンスの樹脂は、
ガラス容器の底のほうに、白っぽい粒となって少し見えています。

最初はあり合わせの広口瓶に入れたのですが、
適切な大きさものをお安く買ったので、移しました。
液を移してから、使い捨てのスプーンで樹脂粒を移す時、
樹脂粒が少しバラケたりドロッとしていたりするのを確認できました。
よしよし、溶け始めてる!…と、嬉しくなっています。


【7/1 追記】出来たエキスのご紹介は こちらです。
【PG抽出のミルラとフランキンセンスのエキスが出来ました】(2019.07.01)


カテゴリ【ヘアメイク/スキンケア】
2019.04.23 19:58

弱り肌を助けてくれるヒマシ油とココアバター

肌トラブル”という言葉がよく使われますが、
心身の不調は、ストレートに お肌に出ますよね。

花粉等のアレルギーとか、季節の変わり目の不調とか、
時期的にもお仕事や環境の変化のせいでストレスがかかるなどして、
肌荒れ乾燥にお困りではありませんか?

今月は特に、乾燥した日が続いたことも影響して、
いつものスキンケアでは通用しない事態に・・・・
はい、私は陥ってしまいました (x_x;)


----- ヒマシ油とココアバターに関しては記事の後半で -----


普段使っているシンプルな洗顔料でも しみるように感じるありさまでしたが、
ふと、思い出して、
いつものスキンケア材料店で戴く手作りソープを試してみたのです。
それは小さくカットされたサンプル品で、
「元気いっぱいの肌には物足りないタイプの、優しい優しい石鹸」です。

泡立てネットでモッチモチに泡立てて使うとか、
バスルームのソープディッシュに出しっぱなしにしておくとか、
そういうフツウのタイプではなくて、
シアバターなどの良質な原料良心的に手作りされた、
柔らかめの優しい優しい石鹸」なのです。

私は、その小さなサンプル品を小さな容器に入れて、
恐る恐る使ってみました。
手の中で柔らかい泡を作って肌に添わせると、
Aamazing! しみません!
穏やかな気持ちで、優しく洗うことが出来ました。


洗顔ネットを使っていないので、
1週間使っても、まだ少し残った状態です。

そこそこの額のお買い物をよくするので、
ソープはちょいと溜まっていたのですが、
「旅行に便利かも…」程度に思っていたけれど、
「困ったときの 優しい石鹸」として、
ありがたく使わせていただくことにしました。


------- ここから、ヒマシ油とココアバターに関して -------


お待たせしました。

スキンケアのカテゴリでご紹介したココアバターを使って、
より刺激が少なく肌を助けてくれる
ココアバターだけれども少し柔らかめの、
クリーム的なバームを作りました。


 ココアバターの記事は こちらです。  
 【ローズマリー軟膏にココアバターを加えて】(2019.04.12)

今回は、刺激を排除したかったので、
効能は素晴らしくてもローズマリー軟膏は使わず、
柔らかめにする(使い心地を優しくする)ために、オイルを加えました。
オイルは、
最近 人気絶大の万能オイルヒマシ油(ひまし油・蓖麻子油)です。


ヒマシ油…というと、
スキンケア材料というイメージが無い と感じられる方たちも多いかもしれません。
スキンケアに詳しい人たちなら“キャスターオイル”と呼ぶんですね。

ヒマ(トウダイグサ科)という植物の種子から作られ、
特に優れた安定性と、
ほとんどの有機溶剤に可溶(溶かせる)という、
他には見られないユニークな特性を持っていて、
化粧品分野にとどまらずに、
印刷や染色や電気絶縁等の工業分野や、医薬分野にも、広く用いられています。

スキンケア材料として特に嬉しいのは、
水分を引き寄せやすい性質』と、
溶剤に可溶』(溶かせる・混ぜやすい)と、
もちろん、『特に優れた安定性』(酸化もしにくい)ですね。

特に、今回お話している【弱り肌】にとって大切なのは、
ヒマシ油の主成分である『リシノール酸』です。
これは、鎮痛剤抗炎症剤 としての効果があり、
薬としても用いられているのです
(*_*)

一般的なオイル類と比べると、
質感(テクスチュア)は かなり重めですが、
肌にそのままつけても案外に肌なじみが良くて、
ほんの1滴で すんなりと行き渡る感じがします。

私はこのヒマシ油とココアバターだけで作った優しいバームを使い始め、
すぐに肌が立ち直ろうとするのを感じるようになりました。
荒れ気味だった箇所が落ち着き
潤いとしなやかさを取り戻してきています

この優しくて頼もしいシンプルなバームは、
いつでも切らさないようにしておきたいと思います。
配合率も工夫して、
夏用も作るつもりです。



カテゴリ【ヘアメイク/スキンケア】
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